【重要】2026年10月13日現在、北海道駒ヶ岳は噴火警戒レベル2です。赤井川登山道のゲートは閉鎖され、入山できません。

この記事は、規制前の2026年9月23日に歩いた記録です。登山を検討する際は、森町や気象庁が発表する最新情報を必ず確認してください。

2026年9月23日、私たち50代夫婦「けんじ&ゆうこ」は、道南にある北海道駒ヶ岳を歩いてきました。

今回利用したのは、6合目駐車場から赤井川登山道を通り、入山可能地点の「馬ノ背」を目指すルートです。

ゆうこには学生時代に登った記憶があり、「短時間で登れる山」という印象もありました。ところが実際に歩いてみると、軽石が多い登山道は想像以上に足が滑りやすく、最後まで気を抜けませんでした。

国道5号付近から見た北海道駒ヶ岳の画像国道5号付近から見た北海道駒ヶ岳。快晴の空に特徴的な山容がよく見えました。

私たちの実測時間は、登り約1時間、下りは休止時間を除いて約40分です。距離や時間だけを見ると比較的取り組みやすそうですが、滑りやすい路面と火山特有の登山環境を考えると、「短時間だから簡単」とは言い切れません。

この記事では、北海道駒ヶ岳登山の所要時間や難易度、駐車場、登山道の状態、50代夫婦が実際に感じた注意点をお伝えします。

北海道駒ヶ岳登山の基本情報

北海道駒ヶ岳は、森町・七飯町・鹿部町にまたがる活火山です。最高峰は標高1,131mの剣ヶ峯ですが、今回の赤井川登山道で一般登山者が歩けたのは、6合目駐車場から「馬ノ背」までです。

馬ノ背は北海道駒ヶ岳の最高地点ではありません。登山当時も、その先の火口原側には規制ロープが設置され、立ち入りが制限されていました。

山名 北海道駒ヶ岳
最高峰 剣ヶ峯・標高1,131m
所在地 北海道茅部郡森町字駒ヶ岳
登山日 2026年9月23日
利用した登山口 赤井川登山口(6合目駐車場)
歩いたルート 6合目駐車場~赤井川登山道~馬ノ背の往復
標高差 約400m
登りの時間 約1時間
下りの時間 約50分(途中の救護約10分を含むため、実歩行は約40分)
当日の天候 快晴・体感約23℃
登山当時の駐車場 6合目駐車場・約40台・無料

森町が案内する登山道マップでは、6合目駐車場から馬ノ背までの距離は片道約2km、標準的な目安は登り約1時間、下り約50分とされています。私たちの所要時間も、ほぼこの目安どおりでした。

2026年10月2日から赤井川登山道は閉鎖中

北海道駒ヶ岳では2026年10月2日午前7時30分、噴火警戒レベルが1から2へ引き上げられました。

これを受け、森町は赤井川登山道のゲートを閉鎖しています。2026年10月13日現在も、気象庁は噴火警戒レベル2の「火口周辺規制」を継続しています。

私たちが登ったのは、その9日前となる9月23日でした。無事に歩けたことをありがたく感じる一方、活火山の状況は短期間で変わるということを改めて実感しています。

  • 赤井川登山道のゲート閉鎖中は入山しない
  • 現地の看板や規制ロープを越えない
  • 過去の登山記録だけで入山の可否を判断しない
  • 森町と気象庁の最新発表を出発前に確認する

気象庁は、火口からおおむね4kmの範囲で大きな噴石に警戒し、地元自治体の指示に従って危険な地域へ立ち入らないよう呼びかけています。

最新情報は、森町「北海道駒ヶ岳の入山規制について」と、気象庁「北海道駒ヶ岳の火山活動の状況」で確認できます。

赤井川登山口と6合目駐車場

赤井川登山道のスタート地点は、北海道茅部郡森町字駒ヶ岳にある6合目駐車場です。

北海道駒ヶ岳赤井川登山口の6合目駐車場赤井川登山口の6合目駐車場。登山当日は多くの車が停まっていました。
北海道駒ヶ岳6合目駐車場にある公衆トイレ6合目駐車場にある公衆トイレ。登山前に場所を確認しておくと安心です。

登山当時、駐車場は無料で、約40台を収容できる広さがありました。森町の案内では、赤井川登山入口ゲート付近にも第二駐車場が設けられています。

6合目には公衆トイレ、休憩所、登山届の投函場所があります。登山届は、万一の際に救助・捜索の手掛かりになるため、携帯電話番号も含めて忘れずに記入しておきたいところです。

北海道駒ヶ岳赤井川登山口の案内看板と入山届投函箱

駐車場から登山道へ向かう入口。案内看板と入山届の記入・投函場所があります。

北海道駒ヶ岳赤井川登山口の入山届記入台と投函箱入山届は登山口で記入して投函します。緊急連絡先も忘れずに記載しましょう。

国道5号・大沼公園IC交差点付近から6合目駐車場までは約7kmです。登山道マップには、駐車場へ向かう道路の一部が悪路であるとの注意書きもあります。車高の低い車などは、路面状況をよく確認しながら走行してください。

2026年度に規制が緩和されていた期間は6月1日から10月31日まで、利用時間は午前9時から午後3時まででした。午後3時までに馬ノ背を出るのではなく、午後3時までに6合目駐車場へ下山するルールです。

ただし、これはゲートが開いている場合の情報です。現在は噴火警戒レベル2に伴い閉鎖されているため、現地へ向かう前に必ず最新の規制状況を確認してください。

北海道駒ヶ岳・赤井川登山道を実際に歩いた様子

登山口には熊出没の注意看板

熊出没注意の看板がある北海道駒ヶ岳赤井川登山道入口赤井川登山道の入口。当日は熊出没を知らせる注意看板も設置されていました。

登山道入口には、熊出没注意の看板が設置されていました。看板には8月14日の日付が記載されており、登山当日の9月23日にも残されていました。

これは登山当日に現地で確認した情報です。熊の目撃状況は変わるため、登山が再開された場合も、自治体などの最新情報を確認して対策を準備する必要があります。

想像より勾配のある登り始め

6合目駐車場から馬ノ背までは、比較的まっすぐな登山道が続きます。複雑な分岐を進む山とは雰囲気が異なり、目指す方向は分かりやすく感じました。

軽石が広がる北海道駒ヶ岳赤井川登山道の登り始め登り始めから想像していたより勾配があり、軽石の斜面が続きます。

ただし、足元は一般的な土の登山道とはかなり違います。細かな軽石が多く、足を置いた瞬間に靴底が少し後ろへ逃げるような感覚がありました。

普段は土の上を歩く登山が多い私たちにとって、この滑りやすさが今回もっとも苦戦した点です。斜面を直線的に登るため、踏み込むたびに余計な力が入り、距離の割には脚を使いました。

大きな軽石にも足を取られる

大きな軽石が多い北海道駒ヶ岳赤井川登山道を歩く様子登山道には細かな砂だけでなく大きな軽石もあり、足を置く場所を選びながら歩きました。

登りでは、軽石を踏んで足が後ろへ滑ることがあります。下りでは身体が前へ流れやすくなるため、登り以上に慎重さが必要でした。

ゆうこは学生時代に登った記憶があったこともあり、登る前は少し気楽に考えていたそうです。しかし実際には、「足が滑るので、最後まで気を抜けなかった」と話していました。

スニーカーでは靴底が滑りやすく、足首をひねる可能性があります。少なくとも、滑りにくい靴底と足首を安定させやすい登山靴やトレッキングシューズを選びたい路面です。

短いコースだからといって、普段履きの靴で気軽に入るのはおすすめしません。

雨水などで深くえぐれた場所に注意

登山道には、雨や雪解け水の影響と思われる深いえぐれがありました。場所によっては1~2mほどの深さに見えるところもあります。

雨水などで深くえぐれた北海道駒ヶ岳の登山道深くえぐれた登山道。人と比べると、溝の深さと歩ける幅の狭さが分かります。

基本的には登りやすい道ですが、えぐれの縁に近づいたり、足元だけを見て無理に追い越したりすると危険です。すれ違うときは、安定して立てる場所を選んで待つほうが安心です。

晴れている日でもこのような状態だったため、雨の後は軽石と土の状態がさらに変わっている可能性があります。過去の写真と同じ状態だと思い込まず、その日の路面を見ながら歩くことが大切です。

中間地点で休憩しながら自然を観察

登りでは2回ほど休憩しました。そのうち一度は、中間付近に設置されていた長椅子を利用しています。

片道1時間ほどのコースでも、滑る足元に対応しながら歩くと脚に力が入ります。疲れ切るまで進むのではなく、呼吸や足の状態を確認するために短い休憩を入れると、後半も落ち着いて歩けました。

私たちは夫婦だけで登りましたが、どちらかが急かすことなく、足元に不安を感じた側にペースを合わせました。時間よりも、ふたりとも安定して歩ける速さを優先しています。

北海道駒ヶ岳の登山道沿いに広がる緑色の苔遠くから緑色に見えた場所へ近づくと、地面を覆っていたのは苔でした。
北海道駒ヶ岳の登山道沿いで白い実をつけたシラタマノキ登山道沿いに群生していた白い実。北海道森林管理局の資料と照合すると、シラタマノキとみられます。

たくさん見かけた白いものは花ではなく、シラタマノキの実とみられます。北海道森林管理局も、駒ヶ岳の登山道沿いにはシラタマノキが群生し、秋に白い玉のような実をつけると紹介しています。

中腹から大沼と函館山を望む

北海道駒ヶ岳の中腹から見た大沼と遠くの函館山中腹から見た大沼と函館山方面。中央奥に函館山の特徴的な輪郭が見えました。

高度が上がるにつれて視界が開け、大沼の向こうに函館山が見えてきました。当日は空気が比較的澄み、さらに遠くの青森方面まで見渡せました。

馬ノ背から大沼と函館山方面を望む

登り始めて約1時間で、今回の到達地点である馬ノ背に着きました。

北海道駒ヶ岳の馬ノ背付近から見た大沼と函館山方面馬ノ背付近から望む大沼と函館山方面。低い木々の先に道南の景色が広がります。

当日は快晴で、遠くに函館山や青森方面まで見渡せました。周囲を遮るものが少なく、歩いてきた斜面と遠くの景色を一度に眺められたことが、今回もっとも印象に残っています。

一方、馬ノ背は風が強く、登山口周辺との体感温度の差をはっきり感じました。立ち止まると身体が冷えてきたため、滞在は10分ほどにして下山を始めました。

登山口で体感23℃ほどあっても、上では同じ服装のまま快適に過ごせるとは限りません。秋の北海道駒ヶ岳では、晴天の日でも風を防げる上着を持っていくことをおすすめします。

馬ノ背の先は立入禁止区域

登山当時、一般登山者が進めるのは馬ノ背までで、その先には規制ロープが設置されていました。

北海道駒ヶ岳の馬ノ背標識と奥に見える火口原方面馬ノ背の標識と、その奥に見える火口原方面。一般登山者の到達地点はここまででした。

私たちが訪れた日には、馬ノ背を越えて立入禁止区域へ進む人を複数見かけました。けんじは「規制されている場所へ入っていく人が多いことに、少しモヤッとした」と感じています。

森町は、規制ロープの先にある火口原では、小規模な噴火でも噴石が飛散する危険があり、携帯電話の電波も入らなくなると案内しています。

立入禁止区域へ進むことは、通常ルートの延長ではありません。「自己責任」という言葉で規制を越えず、定められた到達地点で引き返す必要があります。

現在は警戒レベル2となり、赤井川登山道そのものが閉鎖されています。規制の範囲や内容は火山活動によって変わるため、古い登山記録だけを参考に行動しないようにしてください。

下山は約40分|軽石では下りこそ慎重に

下山にかかった時間は、記録上では約50分でした。

途中で足を痛めた登山者がおり、持っていたテープでテーピングを手伝ったため、10分ほど立ち止まっています。その時間を除くと、実際に歩いていたのは約40分です。

軽石と深い溝がある北海道駒ヶ岳赤井川登山道を下る様子下りは軽石で足が前へ流れやすく、深い溝もあるため慎重に歩きました。

コースタイムとしては短いものの、軽石の斜面では足が前へ滑りやすくなります。勢いに任せて下ると、転倒や足首の捻挫につながりかねません。

私たちも歩幅を小さくして、靴底が安定する場所を一歩ずつ選びました。登りが順調でも、下山時には脚の疲れが出ています。予定時間に余裕を持ち、急いで下らなくてもよい計画にしておくことが重要です。

今回の出来事から、テーピング用品など最低限の救急用品を持つ意味も改めて感じました。ただし、けがの程度によっては無理に歩かせず、管理者や緊急機関へ連絡する判断も必要です。

50代夫婦が感じた北海道駒ヶ岳の難易度

私たちの感覚では、赤井川登山道の馬ノ背までのルートは、体力面だけなら比較的取り組みやすいコースでした。

登りは約1時間で、中間地点には休憩できる長椅子もあります。実際、当日は体力づくりで登っている学生さんの姿も多く見かけました。

ただし、難易度は所要時間だけでは判断できません。

  • 軽石で足が滑りやすい
  • 雨水などで深くえぐれた場所がある
  • 下りでは転倒や捻挫に注意が必要
  • 馬ノ背では風が強く、登山口より寒く感じる
  • 活火山であり、入山規制が急に変わる可能性がある

ゆうこは「学生時代に登った記憶があって少し甘く見ていたけれど、足が滑るので気を抜けなかった」と振り返っています。

けんじも「天候に恵まれ、比較的登りやすい山ではあったものの、軽石の直線的な斜面は普段の土の登山道と感覚が違った」と感じました。

同じ50代でも、体力、登山経験、足首や膝の状態によって負担の感じ方は異なります。「50代でも登れるか」という問いには、年齢だけでなく、滑りやすい斜面を安定して歩けるかどうかも含めて判断する必要があります。

実際に持参した服装と、次回追加したい装備

当日は、長袖の上に半袖を重ねて歩きました。登っている間は体温が上がるため、この服装でも大きな寒さは感じませんでした。

しかし、風の強い馬ノ背では気温差を感じ、長時間の休憩は難しい状態でした。次に登れる機会が来たら、風を通しにくい防寒着を必ず追加したいと思います。

今回の経験から、特に重要だと感じたものは次のとおりです。

  • 滑りにくい登山靴またはトレッキングシューズ
  • 風を防げる上着
  • 気温に合わせて脱ぎ着できる重ね着
  • 携帯電話
  • テーピング用品などの救急用品

森町は、一般的な登山装備に加えて、火山への備えとしてヘルメット、マスク、ゴーグルなどの携行も推奨しています。また、登山道上には避難小屋やシェルターがありません。

ここで挙げた内容は、持っていれば安全を保証できるという意味ではありません。入山可能な状況かどうかを確認したうえで、天候、火山情報、自分たちの経験に合った装備を準備してください。

北海道駒ヶ岳登山前に確認したい注意点

秋でも防寒着を用意する

登山口が暖かくても、馬ノ背では強風によって体感温度が下がります。休憩中の冷えを防ぐため、薄手でも風を遮れる上着があると安心です。

スニーカーだけで入らない

軽石の路面では、登りも下りも靴底が滑ります。短時間のコースという理由だけで判断せず、グリップ力のある登山用の靴を選ぶことをおすすめします。

規制ロープの先へ進まない

馬ノ背の先は、登山当時から立ち入りが規制されていました。ほかの登山者が進んでいても、後を追わないでください。

午後3時までに駐車場へ戻る

ゲート開放時の利用時間は午前9時から午後3時までです。下山の遅れを見込み、余裕を持って馬ノ背から引き返す必要があります。

当日の火山情報と天気を確認する

北海道駒ヶ岳は活火山です。登山日の朝にも、気象庁、森町、天気予報、登山地図を確認してください。異常な匂い、噴煙、地震などを感じた場合は、現地の案内に従って直ちに下山してください。

北海道駒ヶ岳登山のよくある質問

北海道駒ヶ岳は現在登山できますか?

2026年10月13日現在、噴火警戒レベル2に伴って赤井川登山道のゲートが閉鎖されており、入山できません。今後変更される可能性があるため、森町と気象庁の最新情報を確認してください。

赤井川登山道の所要時間はどれくらいですか?

私たちは6合目駐車場から馬ノ背まで、登り約1時間、下りは実歩行約40分でした。公式案内の目安は登り約1時間、下り約50分です。休憩時間や路面状況により変わります。

登山初心者でも歩けますか?

ルートは比較的分かりやすく、距離も長くありません。ただし、軽石で滑りやすく、深くえぐれた場所もあります。初心者だから無理、または初心者でも必ず大丈夫とは断定できません。靴や体力、天候を含めて判断してください。

駐車場とトイレはありますか?

ゲート開放時は6合目に約40台分の駐車場があり、公衆トイレ、休憩所、登山届の投函場所があります。現在は登山道が閉鎖中のため、利用状況を事前に確認してください。

北海道駒ヶ岳の山頂まで登れますか?

通常の赤井川登山道で認められていた到達地点は馬ノ背までです。最高峰の剣ヶ峯や火口原へ向かうルートとして考えないでください。現在は馬ノ背までの赤井川登山道も閉鎖されています。

まとめ|短時間でも軽石と火山規制への備えが必要

北海道駒ヶ岳の赤井川登山道は、6合目駐車場から馬ノ背まで登り約1時間の、比較的短いルートです。

馬ノ背の標識前で撮影した、けんじ&ゆうこ。馬ノ背の標識前で撮影した、けんじ&ゆうこ。ここを今回の折り返し地点にしました。

当日は快晴に恵まれ、馬ノ背から函館山や青森方面まで見渡せました。学生時代の記憶をたどりながら夫婦で歩けたことも、私たちにとって印象深い一日になりました。

一方で、軽石が多い斜面は想像以上に滑りやすく、ゆうこが話したように、最後まで気を抜けません。短いコースでも登山靴を履き、秋は防寒着を持参したほうがよいと感じました。

そして、北海道駒ヶ岳は現在も活動している火山です。私たちが登った9日後には噴火警戒レベルが2へ引き上げられ、赤井川登山道が閉鎖されました。

過去に登れたという情報は、現在も登れることを意味しません。登山計画を立てる際は、最新の火山情報、入山規制、天気、登山道の状態を確認し、現地の指示を守ってください。

「いつか、ではなく。元気な今を、ふたりで。」という気持ちは大切にしながらも、登れる条件が整う日を待つことも、安全にアウトドアを続けるための大切な判断だと思います。

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